帰宅した主人へ一言。


「おかえり。やっぱり離婚しよう。」


「ええ・・・どうしてそういうこと言うの?離婚はしないって言ったじゃん。」


「いやいや、彼女と別れる気もないし、子供作る気もないんでしょ?この生活って続ける意味ある?」













いやだと言うように主人が首を横に振りながら言います。

「離婚はしたくないから。傷付けてごめん。」

「本当に申し訳ないと思ってる?」

「思ってるよ。。。ごめん。」





でも、こんな会話をしながらも、何度も何度も主人のLINEの通知音が鳴り、その都度しっかり返信していた主人の姿を今でも覚えています。




「なんで私と離婚しようとは思わないの?彼女と結婚すればいいじゃん?」







「だって・・・色々めんどくさいから。」







・・・・・・・・・・・・・・・・・・はあ!?



「いやあのさ、彼女には何て話してるの?ちゃんと別れるつもりあるの?てか、避妊はしてるの??」



「はあ??・・・それは大丈夫だから。ちゃんと言ってある。向こうも分かってるから。」


「ふーん。」


「それに、何か勘違いしてるようだけど向こうも彼氏がいるから。」


「えっ!?・・・・・・お互い確信犯???どっちもクズだね!!!!」


「・・・・・・」









そのまましばらく沈黙が続き、いつのまにか話し合いはうやむやのまま流れてしまいました。


私はしばらく呆然としました。













主人が寝た後、一人でいると徐々に冷静になり思考が回るようになってきます。


主人の発言はあまりにも腑に落ちませんでした。


そして、思いをうまく伝えることができない自分にも嫌気がさし、とにかく煮え切らない思いで一杯でした。









てか、彼氏・・・!????


じゃあ、主人と彼女の関係って何??


理解が及びませんでした。










私は、この頃から愛と軽蔑を込めて彼女のことを「おくずちゃん」と呼んでいました。



おくずちゃんは、茶髪ロングで今時のギャルちゃんという感じの娘でした。露出多めの私服や、SNSのアイコンが自撮り写真なことから相当自分に自信がある娘だと思いました。


私とはまるで対極なタイプです。


でも、それが今やどっぷり彼女色に染まってちゃってます。


二人とも恋愛に夢中で全く周りが見えていない、まさにそんな様子でした。












そして、ふと気が付くとGPSの返却期限が1週間後に差し迫っていました。


もう、月4万もかけてこれ以上GPS付ける必要はないかな。


気になる気持ちを抑え込み、GPSは期限通りに返却することにしました。




そろそろ、はっきり決断しなきゃいけないな・・・