ポンコツ離婚記~夫の不倫で壊れた夫婦~

マイホーム購入半年後に夫に不倫され離婚するまでの記録

引越し

夫から逃げるようにして急きょ実家へ駆け込んだ私。


通勤時間が3倍になりましたが、心が擦り減っていた私にとっては両親の温かさが何より身に沁みました。


そして、離婚で合意したということを改めて両親へ報告しました。


当初離婚までしなくてもと言っていた両親でしたが、一連の出来事を話すとやっぱり仕方がないねと納得してくれました。


そして、これから一人暮らしで大変なことがあったら何でも言ってね!!と力強く言ってくれました。


心の底からありがとうと思うと同時に、少なからず両親にも迷惑を掛けてしまっている自分が本当に情けなく思いました。









離婚となればやるべきことはまだまだあるけど、この時は大きな決断をしたことでの反動なのか、何もする気が起きませんでした。


そして引っ越しまでの2週間は療養期間と割り切ってゆったり過ごすことにしました。


母に甘えて家事をほとんどやってもらい、自分は犬の散歩だけでいい生活。


作ってもらったお弁当を食べ、家に帰ったら夕ご飯を作って待っていてくれる。


母の作った筋子おにぎりを食べていたら涙が出てきました。











そうしてあっという間に引越しの日がやってきました。


初めは業者に頼むつもりだったのですが、両親が手伝ってくれるというのでここでもまた親に甘えてしまいました。


大型家具や家電の移動がなかった(全て新たに購入した)ため、自力で出来るだろうとのことでした。


父のハイエースに乗り込み、マンションへ向かいます。










引越し当日は外出していてもらうよう事前にお願いをしていました。


たった2週間なのにずいぶん久しぶりの感じがする我が家。


自分の家なのに、緊張しながらドアを開ける。(おじゃまします・・・)


意外なことに?2週間前とほとんど変わらない我が家。もっと荒れているかと思ったけれど、意外と部屋は落ち着いていた。それでも、溜まっている洗い物や惣菜の空き容器など男の一人暮らし感が出ていてなんとも虚しい気持ちになりました。


そんな様子を片目に、黙々と積み込み作業を進めていく。


お昼ご飯はコンビニのおにぎりで済ませ、今日一日で終わらせるために、とにかく急ぎます。かなり断捨離したとはいえ、ハイエースがいっぱいになりました。


気付けばもう日が傾き始めていました。


忘れ物がないか確認し、最後にどうしても捨てられなかった結婚式の返信ハガキをダイニングテーブルに叩きつけマンションを後にしました。










そこから引っ越し先のアパートへ向かい、搬入作業です。


順番なんて考えず、ひたすら部屋へ荷物を押し込む。あっという間に搬入は終わり、部屋は荷物で埋め尽くされました。


外はもう真っ暗でした。


無事引越しが終わったことに安心すると、一気におなかが空いてきました。両親とごはんを食べてからお礼を言って別れ、一人アパートに戻りました。





今日からここが私の家か・・・


慣れないにおい、山積みの荷物を見てまた少し不安な気持ちになりました。

初めて携帯を見た日に書く話

離婚を決断してから実際に私が引越しするまでは、約1か月半ほどかかりました。


引越し先の部屋のクリーニング等の都合上、これができる限りの最短でした。











私は休日のほとんどを引っ越し準備に費やしました。


ひたすら荷造り&引越し先で使用する家具・家電探し、


光熱費等の支払いを全て私名義から夫名義のカードへ変更、


そして思い出の品々を断捨離しました。


躊躇なくポンポンポンポン捨てていきつつも、


結婚式の返信ハガキ(全員分保管していた)を見た時だけはどっと涙が溢れ、ごみ袋に入れることができませんでした。













そんな私の気持ちなんてつゆ知らずの夫は、相変わらず悠々自適な生活を送っていました。


某週末、私が片付けを終えてリビングに戻ると夫がソファーで寝てしまっていました。


そして、すぐ横には動画かけっぱなしの夫ケータイが置いてありました。


これが何を意味するかお分かりでしょうか。


普段ロックが掛かっていて、毎日風呂場にまで持ち込むほど私に見られたくないケータイのなんとも無防備な姿。













思えば、夫と出会ってから今日まで、私は夫のケータイの中を見たことがありませんでした。


でも、この時はもう考える間もなく手が伸びていました。


怖いもの見たさでLINEのアイコンを開きます。


・・・すると、トップに表示されているのはやっぱりおくずちゃんとのトークなのでした。












なんということでしょう。


そこには、まるで私の知らない夫が居ました。


おはようからおやすみまでほぼ数分置きになされる甘いメッセージの数々


ハートマークの多用(私には使ったことない)


〇〇ちゃん専用スタンプの連投(当然私には使ったことない)








世間一般的に、パートナーの携帯を見ても良いことがないと言われる訳を実感しました。







・・・そして、もちろん性行為の感想やら避妊具の置き場所やら生々しい会話も多々ありました。


ふと、嫌な予感がして写真フォルダを開きました。


予感が的中しました。


出るわ出るわ、性行為中の写真と動画。


しかも、日付を見るとまだ一週間も経っていない・・・


私は、それらを自分のケータイに送っておきました。



〈写真〉


〈写真〉


〈動画〉


〈動画〉


〈ごめん見ちゃった〉













・・・そして、私は寝室に駆け込み布団の中で必死に自分を落ち着かせようとしました。


でも、あまりにショックな映像すぎてしばらく心臓のバクバクが治まりませんでした。


夫も、おくずちゃんも、何を考えているんだろう。いや、どうして何も考えられないんだろう。


悔しくて、悲しくて、涙が止まりません。














1時間位して、怒り狂った夫が寝室のドアを叩きつけるように入って来ました。


「ああああああ!!!!っっっざっけんなよ!!!!!!」


「なんだよこれ!!!!!お前、何がしたいわけ!?!?」

「見ちゃった、じゃねーよ!!!!!ふざけんなよ!!!!!」

「もう出てけ!!!!明日から出て行け、糞野郎!!!!!」



「・・・まだ引っ越し準備だって終わってないし無理だよ。」


「てかなんで転送してんの?消せ!!今すぐ消せよ、気持ち悪りい!!!!」


「いや・・・全てが片付くまでは消せないよ。」


「はあ!?それ持っててどうすんの!?何に使うの!?」

「ネットに流出でもしたらどうすんの??」



「別に見たくて持ってる訳じゃないし、ましてやネットに上げるわけないじゃん。」

「保険として持っておくだけだよ。」


(突然泣き出す夫)


「はあ・・・。今まで頑張って一緒にいてあげたのに。もう、無理だ。。。」


「・・・・・・」



一緒にいてあげた、ってなぜ上から目線の発言なんだろう。














今まで見たことのない形相で罵倒する主人の様子に危機感を感じた私は、


引越し準備を翌日までに終わらせ、入居日までの残り2週間ほどを急きょ実家で過ごすことにしました。


どちらかというと犬が苦手な両親に頭を下げ、飼い犬も連れて実家へ移ります。














・・・おくずちゃんにも慰謝料請求しよう。

私は、静かに決意しました。

終、そして続。

ついに決めてしまった離婚という選択。


やっと苦しい日々が終わるという安堵感が生まれる一方、やっぱり哀しさも拭えず。


一人になりたいなりたくない。板挟みな感情に戸惑いながら過ごしていました。













離婚を決めたその翌日、夫が帰宅するなり直球で言ってきました。


「ただいま。・・・で、俺はいくら払えばいいの?」


「慰謝料って意味?」


「そう。」


・・・私は、希望の倍近い額を提示しました。
(以前、探偵さんからアドバイスをもらっていたため)


「はあ???そんなの無理でしょ。頼むから勘弁してよ。」


「・・・私を傷付けたと思ってるんでしょ?反省してるんでしょ?」


「いやそれはそうだけどさー。。。大体、何を根拠にこの金額なわけ?」


「・・・慰謝料に内訳なんてないよ。。。けど、あなたが一切家事してこなかった苦労代位は乗せたい気持ち。」


「・・・それは分かるけどさー。。。」


「・・・・・・」


「ねえお願いだから分かってよ。。。俺だって捨てるような気持ちでいる訳じゃないんだから。。。」


「えぇ・・・えええ・・・うーん、そうなんだ。・・・じゃあ、多少下げてもいいかな。」



・・・はい、情に訴えられて簡単に折れました。
(今となれば、この段階でもまだ良い人ぶろうとする自分に腹が立つ)





そうして、結局ほぼ相場に近い金額で話がまとまりまるのでした。というより、まとめられた・・・??


主人を目の前にしてしまうと本当に流されるしダメダメな私です。














「あと、マンションはどうする?できれば売りたいけど、マイナスにしかなんないよね。。。」


「・・・俺が住み続ける。」


「え、、、将来転勤とかあったらどうするの?大丈夫なの??」


「それはその時なんとかする。」


「本当に?ってか自分の地元には戻らないの??」


「うん。こっちの方が住みやすいし、仕事のこともあるから。」


「そう、分かった。でも、私の名義は外して欲しい。」


「それは分かってる。」


「じゃあ、銀行に確認しておくね。」


「うん」
















この後も、少ない財産分与のことなど含めて話し合い、気付くと2時間以上が経っていました。


でも、思ったよりスムーズに取り決めが進みました。


私はそのままネットで一人暮らし先の賃貸物件を検索し、週末には内覧に行くことも決めました。













明確な目的が定まり、すべきことが山積みになると、少し気持ちが前向きになりました。


そして早速翌日から、契約の変更手続きなどできることを少しづつ行っていきました。


その週末には賃貸アパートの内覧に行き、引っ越し先を決めました。


築年数の経った1K、簡易的なミニキッチンには落ち込みましたが、腹を括りました。













この頃、秋刀魚が美味しい季節でした。


この日も夕食に秋刀魚を焼いて食べました。


引っ越し先の賃貸には魚焼きグリルがなかったので、もう秋刀魚が焼けなくなってしまうことが残念でなりませんでした。


秋刀魚ってなんでこんなに美味しいんだろう・・・


私は、最後の秋刀魚を味わいました。
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