ポンコツ離婚記~夫の不倫で壊れた夫婦~

マイホーム購入半年後に夫に不倫され離婚するまでの記録

2019年02月

不倫旅行

旅行当日、夫は朝から何度も時間を気にして妙にそわそわしている様子でした。

私は、お盆休みだったこともあり夫の旅行中は実家に帰ることにしました。



「旅行、気を付けて行ってきてね。」

「お金ちょうだい」

「いくら?」

「ホテルもまだ決めてないから、最低5万はいる~。」

「・・・はい、お金。んじゃ、わたし実家行くね。」

「ああ、じゃあねー。」(ケータイ画面を見たまま)



そして、充電満タンのGPSをしっかりと夫の車に仕込み、実家へ向かいました。

今日で調査を終わらせる!!もういっそ、決定的証拠が撮れてしまってくれ。

・・・と思う一方で、やっぱり今回こそはと期待しまっている自分もいるのでした。





実家に帰って母の顔を見ると、安心して肩の力が抜けました。

私の好きな銘柄のビールを買い込んでくれていたので、さっそく昼から飲み始めました。


それから妹夫婦も合流して、みんなでお墓参りに行ったり、祖母の家へ行ったりしました。


ああ、なんて平和なお盆休みなんだろう・・・

調査なんて夢なのかな?と思うくらい平穏な気持ちでした。






しかし、ふとGPSの移動開始を通知するメールが届きました。

全身に緊張が走り、あぶら汗が滲みます。

そして、震える指で恐る恐るGPSの検索ボタンをタップ

夫はどこに向かっているんだろう・・・?

不安と期待が入り混じります。

・・・

・・・

祈る思いでGPSの行く先を追っていると、悲しい哉、向かう先は彼女の家の方角なのでした。

そうして、当たり前のように彼女のマンションの1Fにあるコンビニ駐車場で車が停まりました。



一瞬で現実に引き戻され、愕然としました。

ああ、やっぱりだめだったか・・・・

目の前が真っ暗になるという表現がありますが、本当に一瞬サッと視界が真っ暗になりました。

そして、胸が痛いという表現もありますが、この時本当に心臓が締め付けられるようにえぐい痛みを感じました。





間もなく、探偵さんから着信が入ります。

「先ほど、女性の部屋へ入るご主人の姿を捉えました。」
「念のため、他の同僚などが合流する可能性もあるのでこのまま様子見ます。」
「もし、このまま二人で高速道路に乗ったら追いかけますが、いいですか?」

「はい、構いません。宜しくお願いします。」

「了解しました。では失礼します。」

そうして、抜け殻状態と化した私はただひたすらベッドの上でうなだれていました。






1時間くらいして、再び電話が鳴ります。

「今、高速乗りました。残念ですが、ご主人と女性の二人っきりです。」

「そうですか。。。分かりました。では、そのまま宜しくお願いします。」

「了解しました。では失礼します。」


・・・私は、無心で冷蔵庫へ向かいストロングチューハイを取り出しました。







それからの丸2日間、私は一睡もできずにGPSを追い続けました。


たまに入る探偵さんからの連絡にびくびくしながら、ただただ時間が過ぎるのを待ちました。







もう、生きた心地がしませんでした。


今まで経験したことのない辛く苦しい2日間でした。

探偵さんから最後の報告を受けて、とりあえず調査が終了となりました。

私は、汗とあぶらでぐちゃぐちゃでした。



はあ、、、疲れた。。。


長い緊張がゆるみ、一気に疲労感と睡魔が襲ってきました。


60万の価値は

夫の不倫旅行予告を受けて、また探偵さんに電話で相談することにしました。


「どうかしました??」

「夫がお盆休みに会社の同僚と皆で旅行に行くって言ってるんですが、怪しいと思ってます。」
「お盆に、しかも遠方なんですけど調査ってお願いできますか?」

「大丈夫ですよ!探偵にお盆休みなんて関係無いですから!笑」

「ありがとうございます。大変な仕事なんですね。。。」

「イベント事に調査なんてしょっちゅうだし、やりたくてやってるんでそこに不満はないですよ。けど、子供達に寂しい思いさせているのは辛いですけどね。」

「ええ、お子さんいるんですね!失礼ですが、独身かと思っていました笑」

「そうですか??めちゃくちゃ嫁の尻に敷かれてますけどね!」

「なんか意外でした。所帯じみてないですね、良い意味で!」

「あははははは~」

「・・・で、大事な調査費に関してなんですが、今話を聞いた感じだとざっと調査費50~60万+実費分って感じですかね。」
「あとは時間によって多少前後します。実費として交通費、宿泊費、必要に応じてテーマパークの入園料など発生する場合もあります。」

ろ、ろくじゅうまん・・・(冷汗)

「やっぱり、結構かかるもんですね(苦笑)」

「そうですね・・・まあ費用を抑えたいってことなら、前回のように女性のマンションに宿泊する様子をあと2~3回撮れればいいんですけど、そうなると結局時間がかかるし空振りのリスクもあります。」
「費用はかかりますが、今回もし女と不倫旅行だったらもうアウトですよ!これはチャンスっちゃあチャンスなんですけどね~。」

「うーん、わかりました。まだ時間あるのでちょっと考えさせてください。」

「了解しました。何かあれば、いつでも連絡してください。」

最初の頃は少し高圧的に感じていた探偵さんでしたが、いつの間にかフランクな会話ができるようになっていました。






私なりに悩みました。

離婚するつもりがないのに、大枚はたいて調査をする意味が本当にあるのだろうか?

どんな結果であれ、私は夫のことを受け止めることができるのか?






ずるずる悩むこと2週間。

結局、夫婦二人の未来を私一人でいくら考えても答えは出ないことにようやく気付きました。

そして、調査の結果どうこうでなく、調査せず真実から目を背けることが最も悪手だという結論に辿り着きました。


一日でも早く調査を終わらせて、自分の思いのたけを全部ぶつけてやる!!

調査費60万は一生に一度きり(であって欲しい)の高い勉強代だ。ええい、ままよ!!!







結局、意を決して探偵さんに連絡したのは、旅行前日の夜でした。

「夜分遅くにすみません。急きょで本当に申し訳ないのですが、やっぱり夫の旅行調査をお願いします!!」

「了解しました。こちらは大丈夫ですので。」

「ありがとうございます。」

「どんな結果であれちゃんと真実をお伝えしますので、覚悟はしてて下さいね。」

「はい。よろしくお願いします。」






私がずっと厄介だったのは、この『夫を信じたい』という気持ちをなかなか捨てきれなかったことです。

何度嘘を吐かれても『次こそは』、『今回こそは』と夫を信じようとする思考回路が抜けませんでした。


いや、信じると言うと聞こえがいいですが、その実態はただただ諦めの悪さというか、私が往生際の悪い性格だからに過ぎません。

私にはギャンブルを興じる趣味はありませんが、手を出したらドハマりしそうなので気を付けようと思います。




こうして、2度目の調査を迎えることと相成りました。

夫の不倫PDCA

1回目の探偵調査から数日後、私は改めてフィードバックを受けるため探偵事務所を訪問していました。






「先日はお疲れ様でした。ショックな結果だったと思いますが、体調崩されたりしてないですか?」


「いや、ショックでほとんど寝れないし食べれません。もう流動食しか受け付けません(笑)」


「いやーそうですよね!まあ無理もないですよ。限界来る前にはちゃんと俺に言ってくださいね・・・では早速ですが、こちらが先日撮影した映像です。」


そして、先日の主人と彼女の様子を捉えたビデオカメラの映像を見せてくれました。


主人と女が一緒に車に乗り込む様子、
2人で一緒に食事する様子、
コンビニ前で一緒に喫煙する様子、
主人が女の腰に手を回して道を歩く様子、
そして路上キスする2人。


気持ち悪い。率直に、そう感じました。


私は、しばらく言葉が出ませんでした。







探偵さんが沈黙を破ります。


「次の調査はどうしますか?」


「次ですか・・・。」


「ええと、ご自身は今後どうしていきたいですか?最初に相談頂いた時は離婚したくないと言っていましたが、どうでしょう?」


「・・・・・やっぱり、離婚はしたくないです。」


「それはどうして?まだ子供もいないし20代でしょ?」


「・・・何と言いますか、主人に対してまだ情があるからです。」


「主人次第ですが、私は今回の件は許してあげたいと思っています。」


「そうですか、分かりました。調査直前までご主人のこと信じてましたもんね。でも、今後夫婦関係を続けるにしても証拠があればお守り代わりになりますよ。」


「はあ・・・」


「もし調査を続ける場合は、これからが正念場ですよ。実はこの証拠だけでは不十分で、もし裁判になった場合は継続的な不貞行為を立証できるようあと何回か同じような証拠を押さえる必要があります。」


離婚?裁判?まさか、私に限ってそんなこと・・・ある訳ないよね?


不倫の事実を知ってもこの時はまだそんな浮いた考えでした。


「依頼者の中には調査結果を知ってその場で問い詰めてしまう人もいますが、そうなると全てが水の泡です。」


「・・・・・」


「どうあがいても言い逃れできないようにしっかり証拠を固めて、それで初めて相手に突き付けるんです。」


「・・・はい」


「次の調査に関しては一旦保留にしておきますので、ご自身でよく考えてまた連絡下さい。何かあれば相談は乗りますのでいつでも連絡してください。」


「ありがとうございます。」


「辛いとは思いますが、今は頑張って耐えてください。」


「わかりました。神経図太いので大丈夫です。」


「そうですか。でも皆さんやはり事実を知ってしまうと今まで通りの態度ってなかなか難しいようです。くれぐれも調査を勘繰られることのないようにお願いしますね!


「はい・・・」












私は、何とも言えない虚無感を抱えて家に帰りました。


探偵さんから見せてもらった生々しい映像が頭から離れません。


私はこれからどうしていけばいいんだろう。


私と主人にとってベターな結論はなんなんだろう。


真夏の蒸し暑い夕方、エアコンもかけずに自問自答をひたすら続けていました。







   



この時、私はほとんど水分しか口にできない状態でしたが、夫に怪しまれないようにと夫分の食事は作り続けていました。


でも料理する気は起きないし、油のにおいだけでも吐き気がしました。


そのためほとんどパスタや麻婆豆腐(もちろん素使用)など
極めて手抜き料理ばかりでしたが、夫は怪しむことなく完食していました。


普段は大好きな料理作りですが、この時だけは本当に本当に苦痛でした。


 







そんな事を何も知らない主人は、いつも通り(彼女を家まで送り届けてから)帰って来て、
いつも通りに私の作ったご飯を食べています。


・・・あんなことをしておいて、よく平気で家に居れるな。夫の神経を心底疑いました。


この日は珍しく夫から話しかけて来ました。


「今日休み?何してたの?」


「家でずっとゲームしてYouTube見てただけだよ(大嘘)」


「ふーん。・・・お盆休みだけど、俺プライベートで会社の人達と旅行に行くから」


「そうなんだ、わかった~。」












私は一体今までこの人にどれだけ嘘を吐かれていたんだろう?


今になってそう思います。


よく考えればお分かり頂けると思います。


お盆休みに、会社の同僚と、プライベートで、旅行?

ちゃんちゃらおかしい話ですね。


でも、事が発覚する前の私なら、何も疑わず信じていただろうと思います。


この程度の言い訳で通用すると思われているなんて、とってもとっても小馬鹿にされているのが分かります。









が、この時ばかりは察しました。

・・・絶対に、あの女だ!!!

不倫、確信。

何か相談事があった時、夫以外で私が相談する人は決まっています。



妹≧友人>お母さん



妹とは親にも言えないことも言い合える仲で、私にとっては親友と同等かそれ以上の存在です。











調査日前、私は妹にラインしていました



「急にごめん。実は、旦那が浮気してるかもしれなくて、探偵にお願いすることにしたんだ」






すぐ電話がかかってきました



「えっ??どういうこと?」



私は、ここ一カ月の旦那の態度の激変っぷりを説明しました。



寝言に始まり、私を避けるような冷たい態度や、肌身離さずケータイを持ち歩くようになったこと、やたら飲み会と朝帰りが増えたこと。ついでにGPSを仕込んでいることも。



「うわ~ひどい!!お姉には悪いけど、それかなり怪しいと思う!探偵頼んで正解!!」



「そうだよね。。けど、何かの勘違いであって欲しいと思ってしまうんだよね。」



「う~ん、そっか~。まあでも、今までGPS付けたりしてよく頑張ったね~。無理しないで、なんかあったらすぐ連絡しなよー!とりあえず、週末実家に集合ね!」



「うん、ありがとう・・・!」


妹と話して安心し、気付くとそのまま眠っていました。













そして週末、私は実家へ向かいました。



(ちなみに夫は、会社の同僚と出掛けると言って朝早くから家を出て行きました。)



実家に着くと、両親、妹が私の好きな料理を作って出迎えてくれました。



母「ちゃんとご飯食べてるの?いっぱい食い溜めして行きなさい!」


久しぶりに食べた母の手料理が心に沁みます。人に作ってもらう料理ってなんでこんなに美味しいんだろう。。。



・・・その瞬間、なんかもう涙が溢れて止まりませんでした。



今まで一人で抱え込んでいたものが、一気に流れ出たような気分でした。








私は、改めて両親へ事情を説明し、調査の結果次第では離婚にもなりかねないことを告げました。



母「わかったよ。そうなったらすごく残念だけど、自分の人生なんだから最後までちゃんと納得いくようにやりなさい。」



母「あなた意外と根性あるし、そういうとこで自分の芯曲げないでしょ。」



父は口ベタながら、母の言葉に同調してくれていました。



胸が熱くなります。



妹「とりあえず、調査が終わったらどうだったか教えてね!」



「うん、みんなありがとう!!(泣)」




泊まっていけば?という母の言葉に後ろ髪をひかれつつ、夫に不審に思われないようにこの日は家へ帰ることにしました。



帰り際、母は手土産にと料理を詰めたタッパーと、私の好きな果物を食べきれないほど持たせてくれました。



また、涙が出ました。














帰宅してまず日課のGPSチェック。



ふむふむ。今日はどうやら隣県に遊びに行ってる様だ。その前にいつものコンビニ(彼女のマンション)に寄ってるけど・・・







そうこうしてる間に夫が帰ってきました。



「おかえり!今日はどこ行ってたの?」


(あくまで知らないフリ。そして実家でリフレッシュしたのでちょっと元気)



「ああ、今日は会社の同僚のABCと4人で隣の県行ってきたわ。」



メンバーはともかく、行き先はGPSと一致しています。



うーん、これは本当なのかな・・・

実際、嘘を言ってるようには見えませんでした。












でも、私はとんでもないものを発見してしまいます。



夫がお風呂に入った隙にお財布チェックをしていると、見たことのないカードを見つけました。



〇〇クリニック診察券



知らない病院だったので、ネット検索かけます。



そして出てきた検索結果は『ED、AGA治療』



えええええ



さらに決定打は、領収書。



【バイアグラ4錠】



!?!?!?












お恥ずかしい話、私とはもう片手で数え切れない位レスでした。



これまで夫の潔白を夢見てきた私でしたが、ついにここへ来て夢破れました。



進むも退くも地獄だと思いました



・・・それからというもの、夫を見るたび、なんだか気持ち悪いと思うようになりました。

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