ポンコツ離婚記~夫の不倫で壊れた夫婦~

マイホーム購入半年後に夫に不倫され離婚するまでの記録

弁護士探し

引越し先のアパートには思いのほかすぐに慣れました。


都心部に近く、便利な立地であったため買い物がてらよく散策をしていました。


通勤も電車一本で通える場所になり、朝の余裕ができるようにもなりました。


そうして、キッチンが狭いこと以外はほとんど不便のない生活を送れるようになりました。










ふと、夫は今どう思っているのだろうか。掃除や洗濯などちゃんとできているのだろうか。まともな食事を食べているのだろうか。もしかして、おくずちゃんと同棲なんて始めていたりして・・・。


この頃は無駄に色々な事を考え、不安に陥ることがよくありました。


でも、グズグズばかりしていられない。これから離婚に向けて具体的に動いていかなくちゃ。


私は、後々のトラブルを避けるためにも一度弁護士の先生に話を聞いてみたいと思っていました。


もちろん弁護士のツテなんてないので、ネット検索でなんとなく良さそうな法律事務所を見つけて相談に行ってみることにしました。


予約日までの一週間の間に、ノートに聞きたいことや確認したいことを全て書き出し、探偵からの資料を揃え万全の準備をしておきました。


というのも、法律相談が30分5,000円だったのです。相談するだけで??高っ!と思ったけどそれ位が相場のようでした。


1分たりとも時間を無駄にできない、そんな思いでノートにまとめていきました。












そして迎えた当日。


緊張しながら法律事務所のインターフォンを押します。予約していた旨を伝えると、奥の部屋へと通されます。


しばらくして、弁護士の先生が入ってきました。
想像していたよりも若い、いかにも裕福な家庭で育ちましたというようなお坊っちゃん先生。


なんとなく、この人で大丈夫だろうかと一抹の不安がよぎった気がした。でも、ここまで来たらもう後へは引き返せない。


挨拶を手短に済ませ、早速相談へと移る。


私は、今まで起きた出来事をなるべく簡潔に説明し、現在は離婚で合意していること、夫への慰謝料の額や財産分与についても話がまとまっていること、マンションには夫が住み続けること、おくずちゃんへも慰謝料請求したいことを伝えました。


私が話している間、相槌を打ちながら静かに話を聞いてくれていた先生が口を開きます。


「・・・状況は分かりました。まず、対旦那さんですが、すでに離婚で合意していてお金に関する取り決めが済んでいるのでしたらその内容を文書にすることをおすすめします。その方が後々トラブルになりにくいです。文書はご自分で作成でも良いですし、こちらで作成することも可能です。」


メモを取りながら頷く私。


「ちなみに、現在別居中とのことですが婚姻費用は受け取っていますか?」


「えっ、婚姻費用?って何ですか?」


「生活費のことです。別居中でも受け取る権利があるので、交渉してみてください。」


「そんな事できたんですね。。ちなみにいくらくらい貰えるんですか?」


「夫婦の年収や家族構成によって変わるのですが・・・」
そう言って、婚姻費用の早見表を見せてもらった。私達の場合だと月5万円前後が相場のようだった。


「わかりました、ありがとうございます!」


「次に、マンションに関しては早めに銀行に連絡をして現在の住宅ローンから奥様の連帯債務を外してもらうよう相談して下さい。」


「はい、分かりました。」


「籍を抜くタイミングも、住宅ローンの件が片付いてからが良いと思います。先に籍を抜いてしまうと、もし相手がローンを払わなかった場合に債務者として責任を負うことになりますので危険です。」


「確かに、、そうですね。」


「最後に、対相手方に関してですが、慰謝料請求をするとなった場合は私が間に入り相手方とのやり取りをしていくようになります。正直、旦那さんからの慰謝料の額を考えるとほとんど相手側からは取れないかもしれません。ただ、証拠は揃っているので簡単に言い逃れもできない状況かとは思いますが。」


「・・・そうですか。」


「仮に、もし慰謝料請求されたとなれば相手方も弁護士を付けるでしょうから、そうなれば多少なりお金と労力を使わせることになります。そのような理由から金額を期待できなくても慰謝料請求される依頼者様もいます。」


「はあ・・そうなんですね。」


「その場合、着手金としてまず20万円がかかってきます。これは、慰謝料がもらえるもらえない関わらず必要となる金額です。更に、慰謝料が貰えた場合は金額に応じた成功報酬を頂きます。その他に、書類作成など必要であればそちらも別途費用を頂くことになります。」


「・・・わかりました。」


「協議書の件も含め、一度よくお考え頂ければと思います。」


「・・はい。」


その他にも、合間合間にノートにまとめた細かい質問などを聞いていたらあっという間に1時間が経とうとしていました。


先生にお礼を言って、事務所を後にします。










・・・予想はしていたけど、弁護士費用って高いんだな。着手金だけで20万もかかるんだ。でも、探偵費用に比べればまだマシか~。

(この時の自分は完全に金銭感覚が麻痺していました。お金よりも、自分の心を満たすことに必死でした。)


さて、どうしよう。


・・・いや、もう答えは決まっているんじゃないか。


たとえ慰謝料が取れなかったとしてもいい。旦那に何と言われてももう知ったこっちゃない。



私は、自分で納得できるようにする・・・!!!!


やっぱ、慰謝料請求する!!!!!!

引越し

夫から逃げるようにして急きょ実家へ駆け込んだ私。


通勤時間が3倍になりましたが、心が擦り減っていた私にとっては両親の温かさが何より身に沁みました。


そして、離婚で合意したということを改めて両親へ報告しました。


当初離婚までしなくてもと言っていた両親でしたが、一連の出来事を話すとやっぱり仕方がないねと納得してくれました。


そして、これから一人暮らしで大変なことがあったら何でも言ってね!!と力強く言ってくれました。


心の底からありがとうと思うと同時に、少なからず両親にも迷惑を掛けてしまっている自分が本当に情けなく思いました。









離婚となればやるべきことはまだまだあるけど、この時は大きな決断をしたことでの反動なのか、何もする気が起きませんでした。


そして引っ越しまでの2週間は療養期間と割り切ってゆったり過ごすことにしました。


母に甘えて家事をほとんどやってもらい、自分は犬の散歩だけでいい生活。


作ってもらったお弁当を食べ、家に帰ったら夕ご飯を作って待っていてくれる。


母の作った筋子おにぎりを食べていたら涙が出てきました。











そうしてあっという間に引越しの日がやってきました。


初めは業者に頼むつもりだったのですが、両親が手伝ってくれるというのでここでもまた親に甘えてしまいました。


大型家具や家電の移動がなかった(全て新たに購入した)ため、自力で出来るだろうとのことでした。


父のハイエースに乗り込み、マンションへ向かいます。










引越し当日は外出していてもらうよう事前にお願いをしていました。


たった2週間なのにずいぶん久しぶりの感じがする我が家。


自分の家なのに、緊張しながらドアを開ける。(おじゃまします・・・)


意外なことに?2週間前とほとんど変わらない我が家。もっと荒れているかと思ったけれど、意外と部屋は落ち着いていた。それでも、溜まっている洗い物や惣菜の空き容器など男の一人暮らし感が出ていてなんとも虚しい気持ちになりました。


そんな様子を片目に、黙々と積み込み作業を進めていく。


お昼ご飯はコンビニのおにぎりで済ませ、今日一日で終わらせるために、とにかく急ぎます。かなり断捨離したとはいえ、ハイエースがいっぱいになりました。


気付けばもう日が傾き始めていました。


忘れ物がないか確認し、最後にどうしても捨てられなかった結婚式の返信ハガキをダイニングテーブルに叩きつけマンションを後にしました。










そこから引っ越し先のアパートへ向かい、搬入作業です。


順番なんて考えず、ひたすら部屋へ荷物を押し込む。あっという間に搬入は終わり、部屋は荷物で埋め尽くされました。


外はもう真っ暗でした。


無事引越しが終わったことに安心すると、一気におなかが空いてきました。両親とごはんを食べてからお礼を言って別れ、一人アパートに戻りました。





今日からここが私の家か・・・


慣れないにおい、山積みの荷物を見てまた少し不安な気持ちになりました。

初めて携帯を見た日に書く話

離婚を決断してから実際に私が引越しするまでは、約1か月半ほどかかりました。


引越し先の部屋のクリーニング等の都合上、これができる限りの最短でした。











私は休日のほとんどを引っ越し準備に費やしました。


ひたすら荷造り&引越し先で使用する家具・家電探し、


光熱費等の支払いを全て私名義から夫名義のカードへ変更、


そして思い出の品々を断捨離しました。


躊躇なくポンポンポンポン捨てていきつつも、


結婚式の返信ハガキ(全員分保管していた)を見た時だけはどっと涙が溢れ、ごみ袋に入れることができませんでした。













そんな私の気持ちなんてつゆ知らずの夫は、相変わらず悠々自適な生活を送っていました。


某週末、私が片付けを終えてリビングに戻ると夫がソファーで寝てしまっていました。


そして、すぐ横には動画かけっぱなしの夫ケータイが置いてありました。


これが何を意味するかお分かりでしょうか。


普段ロックが掛かっていて、毎日風呂場にまで持ち込むほど私に見られたくないケータイのなんとも無防備な姿。













思えば、夫と出会ってから今日まで、私は夫のケータイの中を見たことがありませんでした。


でも、この時はもう考える間もなく手が伸びていました。


怖いもの見たさでLINEのアイコンを開きます。


・・・すると、トップに表示されているのはやっぱりおくずちゃんとのトークなのでした。












なんということでしょう。


そこには、まるで私の知らない夫が居ました。


おはようからおやすみまでほぼ数分置きになされる甘いメッセージの数々


ハートマークの多用(私には使ったことない)


〇〇ちゃん専用スタンプの連投(当然私には使ったことない)








世間一般的に、パートナーの携帯を見ても良いことがないと言われる訳を実感しました。







・・・そして、もちろん性行為の感想やら避妊具の置き場所やら生々しい会話も多々ありました。


ふと、嫌な予感がして写真フォルダを開きました。


予感が的中しました。


出るわ出るわ、性行為中の写真と動画。


しかも、日付を見るとまだ一週間も経っていない・・・


私は、それらを自分のケータイに送っておきました。



〈写真〉


〈写真〉


〈動画〉


〈動画〉


〈ごめん見ちゃった〉













・・・そして、私は寝室に駆け込み布団の中で必死に自分を落ち着かせようとしました。


でも、あまりにショックな映像すぎてしばらく心臓のバクバクが治まりませんでした。


夫も、おくずちゃんも、何を考えているんだろう。いや、どうして何も考えられないんだろう。


悔しくて、悲しくて、涙が止まりません。














1時間位して、怒り狂った夫が寝室のドアを叩きつけるように入って来ました。


「ああああああ!!!!っっっざっけんなよ!!!!!!」


「なんだよこれ!!!!!お前、何がしたいわけ!?!?」

「見ちゃった、じゃねーよ!!!!!ふざけんなよ!!!!!」

「もう出てけ!!!!明日から出て行け、糞野郎!!!!!」



「・・・まだ引っ越し準備だって終わってないし無理だよ。」


「てかなんで転送してんの?消せ!!今すぐ消せよ、気持ち悪りい!!!!」


「いや・・・全てが片付くまでは消せないよ。」


「はあ!?それ持っててどうすんの!?何に使うの!?」

「ネットに流出でもしたらどうすんの??」



「別に見たくて持ってる訳じゃないし、ましてやネットに上げるわけないじゃん。」

「保険として持っておくだけだよ。」


(突然泣き出す夫)


「はあ・・・。今まで頑張って一緒にいてあげたのに。もう、無理だ。。。」


「・・・・・・」



一緒にいてあげた、ってなぜ上から目線の発言なんだろう。














今まで見たことのない形相で罵倒する主人の様子に危機感を感じた私は、


引越し準備を翌日までに終わらせ、入居日までの残り2週間ほどを急きょ実家で過ごすことにしました。


どちらかというと犬が苦手な両親に頭を下げ、飼い犬も連れて実家へ移ります。














・・・おくずちゃんにも慰謝料請求しよう。

私は、静かに決意しました。

終、そして続。

ついに決めてしまった離婚という選択。


やっと苦しい日々が終わるという安堵感が生まれる一方、やっぱり哀しさも拭えず。


一人になりたいなりたくない。板挟みな感情に戸惑いながら過ごしていました。













離婚を決めたその翌日、夫が帰宅するなり直球で言ってきました。


「ただいま。・・・で、俺はいくら払えばいいの?」


「慰謝料って意味?」


「そう。」


・・・私は、希望の倍近い額を提示しました。
(以前、探偵さんからアドバイスをもらっていたため)


「はあ???そんなの無理でしょ。頼むから勘弁してよ。」


「・・・私を傷付けたと思ってるんでしょ?反省してるんでしょ?」


「いやそれはそうだけどさー。。。大体、何を根拠にこの金額なわけ?」


「・・・慰謝料に内訳なんてないよ。。。けど、あなたが一切家事してこなかった苦労代位は乗せたい気持ち。」


「・・・それは分かるけどさー。。。」


「・・・・・・」


「ねえお願いだから分かってよ。。。俺だって捨てるような気持ちでいる訳じゃないんだから。。。」


「えぇ・・・えええ・・・うーん、そうなんだ。・・・じゃあ、多少下げてもいいかな。」



・・・はい、情に訴えられて簡単に折れました。
(今となれば、この段階でもまだ良い人ぶろうとする自分に腹が立つ)





そうして、結局ほぼ相場に近い金額で話がまとまりまるのでした。というより、まとめられた・・・??


主人を目の前にしてしまうと本当に流されるしダメダメな私です。














「あと、マンションはどうする?できれば売りたいけど、マイナスにしかなんないよね。。。」


「・・・俺が住み続ける。」


「え、、、将来転勤とかあったらどうするの?大丈夫なの??」


「それはその時なんとかする。」


「本当に?ってか自分の地元には戻らないの??」


「うん。こっちの方が住みやすいし、仕事のこともあるから。」


「そう、分かった。でも、私の名義は外して欲しい。」


「それは分かってる。」


「じゃあ、銀行に確認しておくね。」


「うん」
















この後も、少ない財産分与のことなど含めて話し合い、気付くと2時間以上が経っていました。


でも、思ったよりスムーズに取り決めが進みました。


私はそのままネットで一人暮らし先の賃貸物件を検索し、週末には内覧に行くことも決めました。













明確な目的が定まり、すべきことが山積みになると、少し気持ちが前向きになりました。


そして早速翌日から、契約の変更手続きなどできることを少しづつ行っていきました。


その週末には賃貸アパートの内覧に行き、引っ越し先を決めました。


築年数の経った1K、簡易的なミニキッチンには落ち込みましたが、腹を括りました。













この頃、秋刀魚が美味しい季節でした。


この日も夕食に秋刀魚を焼いて食べました。


引っ越し先の賃貸には魚焼きグリルがなかったので、もう秋刀魚が焼けなくなってしまうことが残念でなりませんでした。


秋刀魚ってなんでこんなに美味しいんだろう・・・


私は、最後の秋刀魚を味わいました。

合意

「俺、やっぱ無理だわ。離婚はしたくないけど、遊べないのも無理。」






今まで聞いたことのない、主人の諦めたような口調でした。







その瞬間、ずっと必死に堪えていたものが崩れました。







「そっか・・・。なんか、もう、そうするしかないのかもしれないね。」







「・・・・・・・」





「・・・・・・・」





「・・・・・・・」





「・・・・・・・」








しばらく無言が続きました。


主人は、時折ため息をついてうなだれていました。









「はあ・・・。もう、だめだ。」

「俺は誰と結婚したとしてもこうなるわ。」











「・・・・・そっか。わかった。」

「もう、そっち(離婚)の方向で話進めよう。」

「でも今日はもうこれ以上考えられないから諸々決め事は後日にして。。。」









「わかった。」











・・・あっという間の長い一日でした。



夫の尾行、彼女との対面、離婚の合意。



生気が抜けたようにふらふらして、まるで頭が働きませんでした。



そしていつの間にか汗と涙でぐちゃくちゃのまま眠っていました。



でもなぜか、離婚と決まったことで少しほっとしている自分に気が付きました。
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